知らないと恥をかく世界の大問題1〜3
ジャーナリスト池上彰が話題のニュースについてわかりやすく説明した本。
最近の新聞記事についてもう少し理解したい、という人向け。
まったく知識のない分野について概要を知りたい場合にはうってつけである。
一方、人にきちんと説明できるようになるためには、これを読むだけでは不十分。
知識のタネを広く得るためには良いであろう。
印象に残ったことは以下。
・インドでITが普及した背景にはカースト制がある。ヒンズー教では床と机上を掃除する人も、階級によって分けられているが、ITのような新しい産業にはまだカースト制による区別がない。よって誰でも力を発揮する事ができるため、IT産業が栄えている。
・サブプライムローンは、低所得者向けの高金利ローンのこと。このローンの権利を債券化し、他の債券と組み合わせたものを多くの投資家が購入した。しかしサブプライムローンが不良債権化し、投資家が損をすることになった。
・ユダヤ人はユダヤ教を信じる人たちのこと。
・中国は共産党が指導する国。
・COPXとは、conference of partiesの意味。
・FTAは関税についての2国間協議。EPAは関税に加えて規制についても開放しようというもの。
など。
読んでから日が経つと上記程度のことしかすぐに思い出せない。これも、わかりやすいものの、浅くしか理解できていない事を証明している。(本書が悪い訳ではない。本書は深く理解したい人向けではなく、広く浅く理解したい人向けなので仕方が無い事。本書をきっかけに、興味ある分野について学べば良いのである。)
[更新ログ]
2013/1/13