2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

磁性

磁気モーメントM[Wb・m]:単位長さの両端に単位磁荷がある磁気双極子モーメント 磁荷qm[Wb]と磁場H[A/m]:1Wbの磁荷が1A/mの磁場中にあるとき1Nの力を受ける 磁化:単位体積もしくは単位質量あたりの磁気モーメント ref) 磁性入門, p4[更新ログ] 2011/8/31

量子化学

量子力学を化学の対象に適用する学問大系を量子化学と呼ぶ量子力学の基礎方程式はSchrodinger方程式(古典力学の基礎方程式はNewtonの運動方程式)。このSchrodinger方程式は多電子系では解析解を得られない。 このSchrodinger方程式を化学の問題(分子の電…

分子軌道法

DFTと対比して述べられることが多い(と思われる)分子軌道法。 分子軌道法とは分子系の電子の状態に対するSchrodinger方程式を近似的に解く方法。(DFTは分子、結晶に限らない。) 多電子系のSchrodinger方程式は解くことができない(解析解が得られないだ…

相対論効果

Schrodinger方程式には相対性理論の効果は全く考慮されていない。(ref1) 相対性理論は粒子の速度が光速に近くなったときに重要になる。原子中の電子で考えると、原子核電荷が大きくなるほど(重元素になるほど)電子を引きつける力が大きくなり電子の速度は…

第一原理シミュレーションの種類

シュレーディンガー方程式を解いて電子の波動関数とその固有エネルギーを計算する場合、全ての効果を厳密に考慮しようとすると、計算資源がいくらあっても足りないのが現状。よって無視できる効果は無視して計算負荷を軽減しなければならない。 (こういった…

第一原理計算

経験的パラメータを一切用いず、プランク定数や電子の電荷などの物理定数のみを用いて量子力学の理論に基づき電子状態を計算する手法の総称を言う、と理解している。(ref1)量子力学に基づいていても経験パラメータを用いている手法(MOPACとか。他は知らない…